【なんでも歴史】アメリカには「マスク禁止法」がある

日本やアジアでコロナウィルスがそれほど広がらずに済んでいる原因の一つとして、「マスクを着用する習慣がある」ということが言われます。そして、マスクをしない欧米のことをアホ扱いする向きもあり、一方欧米でマスクをしているアジア人を差別したり攻撃したりする悲劇も起きています。

でも、アメリカでマスクをしないのは理由があります。15の州で「マスク禁止法」があるのです。

最初の法律は1845年にニューヨークでできたそうで、この頃発生していた家主と店子の紛争で「相手に恐怖を与える」として禁止されたようです。

しかしもっと大きかったのは、1960年頃に吹き荒れた暴力的な白人至上主義カルト「Ku Klux Klan(KKK)」への対策で、多くの州がはっきりとKKKやそのためのマスクを特定せず、一般的に「顔を隠すマスク」を禁止する法律を導入しました。

例えばハロウィーンの仮装や現在問題となっているような医療目的といった、「脅威とならないマスク」は除外すべきという申立が認められている州もありますが、そうでないところもあります。このため、現在でも厳密に言えば「マスクは違法」の場合があります。

先週、連邦CDCが「医療マスクか、それがなければスカーフでもTシャツでも使って、顔を覆うように」と指導したビデオが出たのは、そういう意味でアメリカとしてはとても大きな変化だったのです。

出典はこちら→https://www.mtsu.edu/first-amendment/article/1169/anti-mask-laws